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管理人のもちぬん(@mochinunblog)です。
見守り担当、くまだよ
今回の記事では、アガベ・吉祥天の播種(種まき)から苗くらいの大きさになるまでの過程をまとめたいと思います。
苗のうちはアガベらしさが感じられませんが、だんだんとそれっぽくなるのか…?と楽しみな子です。
発芽までの日数や管理方法、根張りに関する注意点についてもお話しします。
- アガベ・吉祥天の生育過程(写真付き)
- アガベの根張りについての注意点
- アガベ・吉祥天の実生に挑戦する方
- 発芽した後の管理方法を知りたい方
アガベ・吉祥天の基本情報
アガベにはたくさんの種類があります。常緑多年草で、多肉植物に分類されるようです。
吉祥天は、「アガベ・パリー ホーチエンシス」というのが正式名称です。
原産地 | メキシコ |
属名 | アガベ・パリー ホーチエンシス |
成長・休眠 | 完全に休眠はしない |
日光 | かなり必要 |
形状 | ロゼット状 |
実生の難易度 | ちょっと難しめ |
大きくなるとこのような姿になります。今の様子からは想像つきません。
ちなみに、吉祥天とは異なる種類の「ブルーアガベ」ですが、テキーラの原料になるのだそうです。
他にも、甘味料として「アガベシロップ」というものもありますね。
育てる側としては、大きなるまでこんなに大変なのに刈り取って飲むのか!と思います。笑
種まきから発芽まで
アガベはこれまでお伝えしたパキポディウムやアデニウムの種子と異なり、黒く平たい形をしています。
そのため、播種する前の準備にちょっとしたコツが必要です。
種まきの下準備
播種前には、殺菌剤と発芽促進剤の混合液に一晩ほど浸しました。
手順はこちらの記事と同様に行なっています。
この際、アガベの種子は全く水を吸ってくれません。
というより、水を弾いてしまいます。
そこで、画像のように殺菌剤と発芽促進剤の混合液に浸したコットンを用意します。
コットンの上に種子を置き、その上から同様に混合液に浸したコットンをかぶせてあげるとしっかり浸水させる事ができます。
スポイトでやさしく水を含ませて準備は完了です。
播種の下準備や微細種子の管理にちょうど良いので、シャーレとピペットを使用しています。
理科室みたいです。笑
殺菌剤と発芽促進剤は以下のものを使用しています。
アガベ・吉祥天の種まきのポイント
20℃〜25℃が発芽に適しているとのこと。
今回は、こちらの記事でご紹介したアデニウム・オベスムと同じ育苗ポットに播種しています。
アデニウムの発芽温度は25~35度くらいなので、アデニウムの方をよりランプ寄りの温かい場所に来るよう配置を調整しました。
比較的湿度も高めの状態でした。
アガベは苗の状態での生態がよくわからないので完全に手探り状態でしたが、結果として発芽率は100%でした。
アガベ・吉祥天の発芽の様子
播種日は6月19日です。
一番早い子で3日、最も時間がかかった子は2週間かかりました。
発芽時はこのような様子です。
赤い丸で囲った部分が芽ですが、とても白くて細い…
も…もやし…?
私も驚いたんですが、最初は真っ白なんですね。
それからしばらく経つと、軸の部分が緑色に変色していきます。
黒い種子部分は乗っけたままぐんぐん伸びます。
栄養を吸収し終えると、種子の部分はある時ポロッと取れてしまいます。
ちなみに、発芽する前兆があるように感じたのですが…
アガベの発芽の前兆は、黒い種子の真ん中あたりに筋のようにぷくっとしたハリが出てくること。
それからしばらくして三角形の種子のどこかの頂点から根が出てくるような発芽の仕方です。
思ってたのと違う「発芽」
植物の発芽って、種子から双葉が出て…というのを連想しますが、アガベはまさかの双葉なしで発芽します。
種子から根を出し、種子部分を持ち上げて上に伸びます。
伸びた軸の下の方に切れ目が出現し、そこから葉っぱがぴょこっと顔を出します。
奥の苗は種子が取れかかっていますが、いらなくなると自然に落ちるようです。
発芽してからの変化がゆっくり
アガベは他の塊根植物たちと比べると、発芽してからの変化がかなりゆっくりでした。
こちらの画像は7月17日に撮影したもの。
この苗は真っ先に発芽して、一番のりで種子をポイっとした子です。
ようやく下の部分に葉っぱが出現しました。
今のところまだ1枚しか葉っぱが出ていないので、2枚めが出てくるとどんなふうになるのかが楽しみです。
アガベの根張りについての注意点
アガベはみての通り、ひょろひょろとした状態で発芽します。
アガベの根は、上の画像のように白い繊毛のような部分が見られるので、そこが十分土に埋まるようにしてあげるとしっかり自立してくれます。
しかし、中には根の部分がうまく土に潜り込めない子もいます。
使用する土の問題もあるかと思いますが、うまく潜り込めていないようであれば、ピンセットや爪楊枝などで周囲の土をそっと掘り下げ、根を埋めてあげると良いようです。
実はアクシデントを乗り越えていたアガベたち
発芽してからそのまま様子を見ていたのですが、根っこが表土に出ているのを心配した家族が、土を根の上に乗せてしまった事がありました。
その日はちょうど外出していて、夜に帰宅するとアガベたちがぐったりしていたんです。
ぬんさん、大惨事だよ!
大急ぎで被せられていた土をとり、上記の手順でやさしく根を埋めるようにして立たせてあげました。
次の日には何事もなかったかのように復活していたので、単に被せられた土が重かったようです。
ともかく、完全に水分不足を起こす前に救助できてよかったです。
アガベ 吉祥天の植え替え
まだ本葉?(葉?)が一枚しか出ていないので、植え替えはまだ先だと思っています。
もう少し全体的に大きくなってから、触っても潰さないくらいにしっかりしてからでないと不安です。
しばらくこのまま腰水管理、程よい湿度管理を続けてみようと思います。
アガベは日光が不足すると葉の締まりが悪かったり、色が悪くなったりするようなので、今後の一番の注意点は日照管理になってくるかと思います。
ともかく、植物の種類によって成長の速度や葉の出方に違いがあってとても興味深いです。
まとめ
今回の記事では、アガベ・吉祥天の実生記録についてお伝えしました。
成長がゆっくりなので、気長に大きくなるのを待ちたいと思います。
今回の記事は以上になります。わからないことなどありましたら、お気軽にお問い合わせフォームやもちぬんのTwitterにお気軽にご連絡ください。
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