caudeX’squareにようこそ!
管理人のもちぬん(@mochinunblog)です。
見守り担当、くまだよ
この記事では、お店で買ってきた植物が、購入後すぐに調子を悪くした時の原因と対処法についてお話しします。
私は普段、実生で種子から植物を育てていますが、ごくたまに鉢ごと株を購入することもあります。
お店から鉢ごと(土ごと)お迎えしたパキポディウム・サキュレンタムがすぐに調子を崩したため、その時におこなった対策を詳しく解説していきます。
- お店で購入した植物が調子を崩す原因
- 調子が悪くなった植物を元気にするための対策3つ
- お迎えしたばかりの植物が調子を崩してしまっている
- お店では元気だったのに、家に置いたら植物の元気がなくなってしまった
お店から土ごとお迎えした植物は、虫・土・環境の変化に注意しよう
お店ではどの植物も見た目よく飾られていますが、実はすでに不調をきたす原因が隠れていることがあります。
その原因とは、お店と自宅での環境の変化・虫による虫害・粗悪な用土の大きく分けて3つの要素です。
実際にこれらの要素が関係したケースで大変な目に遭ったことがあるので、その際の経験をもとにお話しします。
お店で鉢に植えられた状態の植物を購入
以前、パキポディウム・サキュレンタムという塊根植物を店舗で購入したのですが、家に来てからどんどん元気がなくなってしまうという現象が起こりました。
まずは葉っぱが黄色く変色し、次第に茶色くなり落葉してしまいました。
環境の変化によるストレスが大きかったことも考えてしばらく様子を見ましたが、比較的新しい葉っぱまで落葉してしまいそうだったので、只事ではないと判断。
次の順番で原因を切り分けていきました。
植物の状態チェックその1 環境の変化
気温や湿度、光量が大きく変化することで植物にはストレスがかかります。
この環境の変化で一時的に葉っぱを落としたり、元気がなくなってしまったりすることがあります。
特にパキポディウムは繊細な植物なので、気温差には敏感に反応するようです。
また、お店ではどのような日当たり(LEDライト or 日光)だったのか、光を浴びていた時間がどれくらいだったのかも重要です。
お店での環境から自宅の環境へと大きく変化があれば、それに従ってストレスも大きくなります。
植物の状態チェックその2 虫がついていないか確認
虫が原因で、植物が落葉したり最悪の場合枯れてしまったりすることがあります。
植物の葉っぱの裏や幹、枝の部分などをよく確認します。
よくよくみると、黄色くて小さい何かが…
まさかの、ハダニがついていました!
私が室内実生にこだわる理由の一つは、大の虫嫌いだから…
実生株に移らないように徹底的に駆除することにしました。
駆除方法は後ほど説明します。
植物の状態チェックその3 用土の状態の確認
購入時は化粧石が敷かれており、どのような用土に植えられているかわからない状態でした。
お店の方によると、このまま植え替えなくても大丈夫とのことだったので、そのまま飾るつもりだったのですが、虫がついている時点でなんだか怪しいと思い、用土を見てみることにしました。
使われていた用土は粘土並みにべちゃべちゃで水捌けが悪く、植物も根を張れていない状態でした。
あまりにもひどい状態で、肝心の写真を撮るのを忘れてしまいました…
パキポディウムをはじめとする塊根植物は、水捌けが悪いと根腐れを起こして枯れてしまいます。
なぜこのような用土に植えられていたのか疑問でしかありません…
買ってきた植物の調子が悪い時の3つの対処法
これまでお話しした不調の原因の対処法は以下の通りです。
環境の変化への対処方法
しばらくすると家の環境に順応するので、基本的には特に何もしなくても大丈夫です。
ただ、ちょっと極端な例ですが、「沖縄から北海道に移動」のように急激な環境の変化が起こると、植物にかかるストレスもかなり大きなものになってしまいます。
自宅の環境よりも温暖な場所からお迎えした場合は、なるべく冷やさないように日に当てる、暖かい場所にしばらく置いてあげるなどの工夫が必要です。
また、光についても自宅の環境に慣らしてあげる必要があります。
お店では多数の植物を陳列し、ライトを何個か設置して照らしていると思います。
自宅でライトを使用する場合は、(植物の数にもよりますが)一株あたりに照射できる光の量がより多くなると思います。
お店にいた時よりも浴びる光が強くなって葉焼けを起こすこともあるので、ちょうどいいライトの距離を調整していきましょう。
このような照度計を使うと、明るさを数値化できて便利です。
虫害の対処法
ついている虫の種類にもよりますが、植物に適した殺虫剤を使用することで駆除することができます。
今回ついていた「ハダニ」は水に弱いため、鉢ごとビニール袋に入れて、霧吹きで袋の中を多湿にして駆除する方法もあります。
徹底的に駆除するなら、植え替えと同時に株を丸ごと水につけてしまうと良いです。
この方法は、植え替えしても問題ない時期かどうか、株が植え替えに耐えられる状態かどうかに左右される方法ですが、効果は大きいです。
株を丸ごと殺菌剤の希釈液に10分ほど浸けてみたところ、ハダニは全滅しました。
ハダニ撲滅に成功しました。
うちの実生苗たちには手を出させません!
用土についての対処法
用土は、直接見える場合は水はけの良さなどわかると思います。
もし、土が固まっている・カビが見られる場合は植え替えた方が良いでしょう。
今回のように化粧石が敷かれている場合は、必然的に植え替えしてしまうことになります。
用土がダメな場合は、植物も根を張れず、成長はおろか生命の維持も苦しい状況になってしまうので、一刻も早く植え替えてあげた方が良いです。
実際に行った植物復活のための対処方法 動画つき解説
こちらの動画でもお話ししていますので、ぜひご覧ください。
今回は全ての要素が関係していたことと、植物にとって基本である用土が粗悪で根を張れていなかったため、植え替えせざるを得ませんでした。
土から上げてみると、塊根部分が窮屈に折り曲げられてかわいそうな状態…
根っこはほとんどまともに張れていません。
絶対に元気にしてあげたい!
ということで、水捌け抜群のこちらの土を使用します。
この土はACTUS online(アクタスオンライン)で購入できます。
オンラインショップは下のボタンからアクセスできますよ!
肥料には、マグァンプDで防虫効果をプラスします。
植え替えを行ったところ、葉の変色と落葉はすぐに止まり、ハダニも消滅しました。
植え替えてから3週間ほど経った頃、上の方から新しい葉っぱが出てきました!
形よく育てることも目指したいのですが、まずは元気に育ってくれるのが一番です。
ちなみに、最近は元気すぎて幹が伸び放題です。
来春に剪定かな…笑
まとめ
この記事では、お店で買ってきた株がすぐに調子を崩す場合の原因と対処法についてお話ししました。
- 調子を崩す原因
- 環境の変化
- 虫害
- 用土が悪い
- 調子を崩した場合の対処法
- 様子を見る・光の量を調整する
- 虫の駆除をする
- 水捌けが極端に悪い場合は植え替えする
お店では元気な様子でも、家に帰ってから調子を崩すことはありがちなことだと思います。
原因をよく見極めて素早く対処してあげられるようにしたいですね!
今回の記事は以上になります。わからないことなどありましたら、お気軽にお問い合わせフォームやもちぬんのTwitterにお気軽にご連絡ください。
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