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管理人のもちぬん(@mochinunblog)です。
見守り担当、くまだよ
今回の記事では、アデニウム・オベスムについての播種(種まき)から苗くらいの大きさになるまでの過程をまとめたいと思います。
今実生している中では、発芽した途端にすごい勢いで成長してくれている有望な苗です。
発芽までの日数や管理方法についてもお話ししていきます。
- アデニウム・オベスムの生育過程(写真付き)
- 植え替え時の鉢の選び方
- 植え替え後の管理
- アデニウム・オベスムの実生に挑戦する方
- 生育事例を見たい方
アデニウム・オベスムの基本情報
熱帯アフリカやアラビア半島など、乾燥した地域に自生し、鮮やかな花を咲かせるのが特徴です。
砂漠のバラとも呼ばれています。
オベスムはアデニウムの中でも基本種とされており、基本的な育成データは以下の通りです。
原産地 | 熱帯アフリカ等 (乾燥、少雨の地域に自生) |
属名 | キョウチクトウ科・アデニウム属 |
成長期 | 夏(夏に成長する) |
休眠期 | 冬(寒さに弱い) |
実生の難易度 | 比較的簡単 |
ある程度大きくなるとこのような姿になります。
アデニウムは園芸種として交配されたものもあり、今ではかなりの種類が出回っているらしいです。
正直、今回播種した種子も「オベスム」として購入しましたが、ある程度大きくなってみないと、本当にオベスムかはわかりません。笑
園芸種ではなく、原種を育てたいんです!
アデニウム・オベスム 種まきから発芽まで
種まきの下準備
播種前には、殺菌剤と発芽促進剤の混合液に一晩ほど浸しました。
手順はこちらの記事と同様に行なっています。
使用したものは以下のものです。
アデニウム・オベスムの種まきのポイント
発芽温度は25~35度くらいなので、室内で、熱を発するランプの側に置いてあげました。
また、発芽には湿度が欠かせないため、育苗ポット付属のカバーをかけ、高温多湿の環境を維持するようにしました。
カバーの内側に水滴がつくくらいになります。
パキポディウム・ロスラーツムと同様、覆土はせず、熱湯殺菌して冷めた後の土の上にポンと置くのみです。
あとはぼくが見守るのみだね!
アデニウム・オベスムの発芽の様子
播種日は6月19日です。全部で3つの種子を蒔きました。
一番早い子は1日で発芽し、最も発芽に時間がかかった子は6日で発芽しました。
3つとも全て発芽したので、発芽率は100%です。
発芽時はこんな様子。
先に根を下ろし、種子の殻を頭に乗せたままぐんぐん伸びていきます。
種子の殻を帽子みたいに被ってます。
そこから双葉が出ると、殻も自然に外れるみたいですよ!
オベスム、発芽してからの成長が早い
この子は最初から爆速で成長する子です。発芽から約1週間後でこの貫禄。
真っ先に発芽してぐんぐん伸びたかと思うと、あっという間に幹の部分を太く、赤紫っぽい色に変化させていきました。
これは6月30日に撮影したものですが、すでに本葉が出ています。
他の子たちは、発芽してからちょっとペースダウンしてしまい、なかなか本葉が出ない子、最初の双葉の形成がうまくいかなかった子もいます。
こればかりは種子の元々の生命力次第なので、応援するしかないです。
播種から約2週間後の様子がこちら
育苗ポットのメリット・デメリットを実感
今回、同じ育苗ポットに複数の種類の種子を蒔いたため、成長の速度に違いがあることやカビが発生した鉢があることなど、ちょっと困った事案もありました。
そこで、一部のポットをハサミで切りとり、生育環境が同じ植物を同じケースに移動する、カビが発生した土は除去するなどの対応をしました。
その際に、苗として十分大きくなった子は、植え替えて独り立ちさせることにしました。
ちゃんと調べてから播種するべきだったと後悔です。
育苗ポットは、一度に植物の管理ができて便利なのですが、それぞれ成長期や好む温度が異なる植物を一緒に植えてしまうと、後でこのように対処に困ることになると学びました。
同じ発芽条件、生育環境の種子や同じ種子を何個も蒔くなら、一緒のポットにした方が同じ条件で管理ができるので便利だと思います。
育苗ポットから植え替えするタイミング・注意点
さて、これまでの画像でもお分かりの通り、オベスムさんは我が道を行くタイプなのか、ものすごい速さで大きくなりました。
霧吹きしてもぐらつかないこと、幹部分にハリがあるのを確認し、1号鉢に植え替えることにしました。
この時一緒に植え替えをしたパキポディウム・ロスラーツムはこちらの記事でご紹介しています。
やり方はパキポディウム・ロスラーツムと同様に、根を傷つけないように土ごと大きくすくって、鉢に移すのみです。
アデニウムを植える鉢のポイント
アデニウムは深さのある鉢に植えると縦に伸びやすいと言われています。
他のコーデックスも同様の性質を持つものもいるようです。
最終的には塊根部分を丸く、どっしりした形に育てたいので、このまま幹の部分を太くするのが目標です。
以上を考慮して、頻繁に何度も植え替えするわけではないので、最初から小さめの鉢に植えることにしました。
植え替えしてからの注意点
こちらもパキポディウム・ロスラーツムと同様です。
アデニウムの発芽には湿度が重要なため、いきなり湿度が下がることのないよう、腰水とカバーは引き続き使用しています。
また、苗にとってはストレスがかかり、環境が大きく変わったことになるので、あまり動かさないように注意しました。
まとめ
今回の記事では、実生で育てやすいと言われているアデニウム・オベスムについて解説しました。
最初から元気に育ってくれているので、なんとなく他の植物たちの先輩みたいだなと感じています。
このまま元気に大きくなってほしいと願うばかりです。
今回の記事は以上になります。わからないことなどありましたら、お気軽にお問い合わせフォームやもちぬんのTwitterにお気軽にご連絡ください。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました!