パキポディウム・サキュレンタム 発芽後双葉が枯れた原因と復活させた方法

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管理人のもちぬん(@mochinunblog)です。

くま
くま

見守り担当、くまだよ

今回の記事では、パキポディウム・サキュレンタム(Pachypodium succulentum)の苗が双葉の段階で落葉してしまった時の状況と対処した内容についてお話ししたいと思います。

こちらの記事でご紹介した実生株ですが、発芽して1ヶ月ほどで双葉(最初に出た葉っぱ)が黄色く変色し、落葉してしまいました。

現在ではなんとか持ち直し、再び葉を出すようになりました。

落葉してしまった原因と対処法、これまでの経緯についてまとめていきたいと思います。

この記事を読むとわかること
  • 実生苗が双葉の段階で枯れてしまった場合に考えられる原因
  • 落葉しても復活させる方法
こんな方におすすめの記事です
  • 実生苗がなぜか枯れてしまう
  • 双葉が黄色く変色してしまって困っている

パキポディウム・サキュレンタム、双葉が出たのに落葉してしまった

双葉が枯れかけているパキポディウム・サキュレンタム

播種から発芽するまでの経過については、こちらの記事で詳しくお話ししています。

合計4つの種子が無事に発芽したのですが、ある時葉が黄色く変色し、急に元気がなくなってしまいました。

他の苗も同様で、4つ発芽したうち3つの苗が同様に双葉変色、落葉という事態に陥りました。

原因を考察

このような事態になってしまった原因について、以下のように仮説を立ててみました。

1. 葉焼けした

私の場合、室内でLEDライトを使用して育成しています。

「パキポディウム・サキュレンタムにだけライトを至近距離で照射」などの特別なことは行わず、他のパキポディウムたちと同じ条件で育成していました。

しかし、パキポディウム・サキュレンタムは他のパキポディウムと双葉の形状が大きく異なるという特異性がありました。

上から霧吹きで水をかけた際、通常であれば重力に沿って葉を伝い、下に流れていきます。

しかし、パキポディウム・サキュレンタムの場合、このように上に向かって双葉をほぼ水平に広げているので、水が双葉の上に乗ってしまいます。

パキポディウム・サキュレンタムの苗

これにより、水がレンズのような効果をして、葉焼けを起こしてしまうことがあるようです。

特に、こちらの珍しく三つ葉で発芽した子は水をきれいに乗せていてくれるので、見ていてかわいいなぁと思っていたのですが、植物にとっては酷なことをしてしまっていました。

パキポディウム・サキュレンタムの三つ葉の上に乗っている水滴
もちぬん
もちぬん

大反省しました。

すごく凹みました。

これ以降は、基本的には腰水で管理し、霧吹きをするときは葉の上に水がついたままにしないように注意しました。

2. 植え替えが早すぎた

今回は、1つの育苗ポットに他の種類の植物と合わせて植えてしまっていました。

療養のため他の植物と隔離するために育苗ポットから1号サイズの小さい鉢に植え替えることにしました。

この時点で、こちらの写真のようにまだ根がしっかり張れていない状況でした。

双葉が落葉してしまったパキポディウム・サキュレンタムの根の様子

この時点では、双葉は黄色くなりつつもまだくっついていました。

その後完全に水分が抜けて落葉したため、植え替えによる環境の変化のストレスに負けてしまったと思われます。

双葉が落葉してから復活させた方法

双葉が落ちてしまったパキポディウム・サキュレンタム

双葉がすっかり茶色くなり、幹部分しか残らなくなってしまったパキポディウム・サキュレンタム。

一度は諦めかけたのですが、幹まで萎んでいく様子がありませんでした。

生命力を信じて、ひたすら待ってみることにしました。

その間注意したのは、以下の点です。

不調の苗の療養で気をつけること
  • 水切れを起こさないよう腰水をする(発芽促進剤を入れる)
  • ライトの直下にならないよう、少し離しておいておく
  • あまり動かさない
  • 風通しの良い状態にする

療養の期間に使用した薬品はこちらのみです。

メネデールには根張りを促進させる効果もあるので、腰水に希釈液を使用しました。

調子を崩した苗の入った2つのポットだけ別な入れ物で腰水管理をし、LEDから少し離しておいておきました。

植物にとって触られること、葉や根が傷つくことは大きなストレスになるので、なるべくそっとしておきました。

療養から約3週間後、回復

しばらく幹だけの寂しい姿でしたが、療養を始めてから3週間後に、本葉の出てくる「成長点」の部分に何やら小さい緑色のものが…

再び葉を出したパキポディウム・サキュレンタム
もちぬん
もちぬん

本葉が出始めていました!

元気になってくれてよかったです!

ゆっくり葉っぱを出し、ようやくここまで復活。

再び葉を出し、大きく展開しているパキポディウム・サキュレンタム

もう1つの株も同様に成長点から本葉を展開してくれました。

苗の状態で枯れかけたのに復活した理由

もちぬん
もちぬん

これは完全に私の推測なので、参考程度にお願いします。

双葉が完全に落ちてしまった後でも、幹部分までダメになっていませんでした。

幹の部分はちょこっとだけ土から出るように植えていましたが、もちろん幹の緑色の部分にも葉緑体があるので、少しずつ光合成をして、体力をつけていったのだと思います。

そして、ゆっくりゆっくり根を張ったことで、再び葉っぱを出すことができたのではないかと考えています。

双葉が落ちた時と今では、幹の部分(いずれ塊根になる部分)のハリが全然違います。

このまま様子を見て、ちょうど良い環境を見つけてあげたいと思います。

まとめ

今回の記事では、パキポディウム・サキュレンタムが苗の時点で双葉が落ちた後に復活させた方法についてお話ししました。

まさかの事態で焦りましたが、不調の原因を特定し植物にとって快適な環境を整えることで、再び元気な姿を見ることができました。

また、最初に播種する鉢やポットの使い分け方を学んだので、後日詳しくお話ししたいと思います。

今回の記事は以上になります。わからないことなどありましたら、お気軽にお問い合わせフォームやもちぬんのTwitterにお気軽にご連絡ください。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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