caudeX’squareにようこそ!
管理人のもちぬん(@mochinunblog)です。
見守り担当、くまだよ
この記事では、これから塊根植物の実生を始めたい方のために、①必需品、②あった方が効率が良いものについてご紹介していきたいと思います。
最初は、今家にあるものでなんとかなるかな?と思っていました。
しかし実際は、専用の器具を使用した方が効率が良かったり、結果として植物の育成状況が良くなったりしたので、使用感も合わせてご紹介していきたいと思います。
- 塊根植物(コーデックス)の実生の必需品
- あった方が植物の育成の効率が良いグッズ
- 便利だと思ったグッズ
- これから塊根植物の実生を始める方
- 道具選びで失敗したくない方
①塊根植物の実生の必需品
まずは、必需品について具体的にご紹介していきます!
鉢
最初から大きな鉢に植えてしまうと、スペースを取ってしまうことだけでなく、植物の種類によっては徒長(ひょろひょろに伸びてしまうこと)につながることがあるため、最初は小さい鉢に植えるのがおすすめです。
こちらの写真で使用しているちっちゃい鉢は、江口フラワーショップさんで購入しました。
サイズは「1号」で、大手通販サイト等では取り扱いがほぼゼロです。
陶器の小さい鉢などもありますが、発芽したての頃は腰水をするので鉢ごと水に浸かることになります。
そのため、取り扱いやすいプラスチック製の1号鉢がとても重宝します。
育苗ポット
一度に同じ種類の種子をたくさん蒔きたい場合は育苗ポットが適しています。
ポットごとに管理ができるため、温度、光の当て方などをほぼ同条件にすることができます。
同じ発芽環境の種子を同じポットに植え付ければ、発芽率も簡単に割り出すことができますよ。
何種類かの種子を数個ずつ蒔きたい場合は、発芽条件や生育環境が同じものかを確認しましょう。
同じ環境を好む植物の場合は、育苗ポットに植物名を書いたプレートを刺して区別しつつ播種すると効率が良いです。
1号より少し大きめの鉢
もし発芽条件・生育環境が異なる種子をセット購入したなどの場合は、育苗ポットを分けて播種するのがベストです。
手のひらサイズくらいの鉢に、種子の種類ごとに程度に間隔をあけて播種するとよいです。
こちらは、パキポディウム・グラキリスが発芽した後の様子です。
一度に10〜13個くらいの種子が届いたので育苗ポットは使用せず、少し大きめの鉢に間隔をあけて播種しました。
このまま行くと密林のようになりそうなので、程々の大きさになったら1号鉢サイズの個別の鉢に移す予定です。
土
土はこれらのものを使用しています。
観葉・多肉の土
バーミキュライト
鉢底ネット
鉢の中には、下から「鉢底ネット → 観葉・多肉の土 → バーミキュライト」の順に入れます。
鉢底石ではなく、鉢底ネットを適度な大きさに切って敷いて使用しています。
1号は鉢自体が小さいので、鉢底石を入れてもあまり意味がないような気がして…
観葉・多肉の土は水捌けが良いこと、小さな石が混ざっているので適度に土の間の間隔ができ、鉢の中が密閉されることなく、空気と水の流れが良いのがおすすめポイントです。
一番上にはバーミキュライトを使用します。
バーミキュライトはふわふわしているので、発芽したての柔らかい根が土に潜り込みやすいです。
最初は加減がわからず、水をかけたらバーミキュライトがモリモリになって焦りました。笑
また、初めて播種した時は表面にバーミキュライトを使用しないでしまい、根を自力で潜り込ませられなかった苗もあったので、種子が触れる部分がバーミキュライトであることが一番の重要ポイントです。
発芽促進剤・殺菌剤
さまざまな種類がありますが、私はこちらの二つを使用しています。
発芽促進剤:メネデール
発芽促進剤はその名の通り、種子の発芽、根張りを促進する成分を含んでいます。
殺菌剤:ベンレート
殺菌剤は、パキポディウムなどのカビが発生しやすい種子を蒔く際、特によく使用します。
農薬なので、取り扱いには少し注意が必要です。食品と同じ容器で溶液を作るなどしないようにしましょう。
この二つは混ぜて使用しています。
メネデールは1リットルに10ミリリットル、ベンレートは1リットルに1包を希釈するので、容器に1リットルの水を用意したら二つとも入れて混ぜて使用しています。
霧吹き
ダイヤの霧吹きはとても実用的で使いやすいです。
霧の細かさ、ハンドルの握りやすさ、大きさ、全てちょうどいいと感じています。
インテリアショップに行くと、こんな感じの見た目が可愛い霧吹きが並んでいるのでつい欲しくなるんですが、こういうタイプのは非常に使いにくいです。
握るところが金属なので指が痛くなるのと、水をかけたいところの狙いが外れることが多いのであまりおすすめしません。
ぬんさん…買っちゃってるやん…
ピンセット
種子を土の上に置くとき、根張りがうまくいっていない苗の根を土に埋めてあげる時などに役立ちます。
こちらは盆栽用とありますが、上のへら部分が結構役に立ちます。
植え替えをするとき、根を傷つけないように大きくすくうことができますし、土を平らにならすなど用途がたくさんあります。
また、これとは別に、以下のような先端の細いピンセットも使用しています。
ピンポイントで掴むことができるので、カビてしまった種子を取り除く専用に使用しています。
カビが他の種子にまで拡がらないよう、カビた種子のあった範囲の土ごとすくい取ってしまうので、先がラウンドしている形状のものが便利です。
どちらも使用前、使用後に消毒するようにしています。
ここまでやってもパキポディウムはカビてしまう種子が多いんです…
ピンセットは使い分けるまでしなくてもいいかもしれませんが、できる限りの対策をしたい!という思いで念の為に分けて使っています。
LEDライト
もちぬんは大の虫嫌い、土の中などに絶対に虫を発生させたくないので、植物たちを外に出すことはありません。
そのため、室内でも太陽光と同じくらいの光が必要になります。
いま使用しているのはこちら、「TSUKUYOMI(ツクヨミ)」です。
電源コード式ですが、ソケット部分は別途購入する必要があります。
ツクヨミ自体は白色なので、ソケットのコードの色や金属の素材感の組み合わせ次第で、お部屋にうまく馴染ませられると思います。
アガベなどの強い光を好む植物の場合、日当たりの良いところで直射日光で生育するよりも、LEDライトを使用して強い光を当ててあげたほうが元気に育つものもあります。
このライトは、あって困ることはないと断言します!
②あった方が効率的なグッズ
ビーカー、ガラス棒、ピペット、シャーレ
実験室か!って感じですが、あるとかなり効率的です。
どれもキッチン用品などで代用が効きますが、前述した通り農薬を使用する場合があるので、再び食器として使用するのには若干抵抗があります。
ビーカー
ビーカーは、ちょうど1リットル入るハリオのものを使用しています。
耐熱なので熱湯消毒もできますし、普通に調理器具としても使える品質ですよ!
殺菌剤と発芽促進剤の混合液を作る際に一気に水を測れるので便利です。
混ぜる際にはガラス棒を使用しています。
マドラーや割り箸などでもいいですが、ガラス製のものの方がサビなど傷みを気にしなくて良いと思います。
ピペット
発芽促進剤は蓋の内側の線でちょうど10ミリリットル計れるようになっています。
1リットル作ってしまうと勿体無いので、発芽促進剤の希釈液を半量だけ作る場合「5ミリリットルだけ欲しい」というなんとも難しい状況が発生します。
このような場合にピペットが活躍してくれます。
私が使用しているのは5ミリリットルのものです。
シャーレ
播種前に種子を殺菌剤と発芽促進剤の混合液に浸水する際、シャーレに混合液に浸したコットンを敷き、その上に種子を置いて浸水するようにしています。
この際、混合液をシャーレに入れる用途にもピペットを使用しています。
微細種子は土に蒔いてしまうと完全に行方不明になるので、シャーレ&コットンで発芽管理しています。
今のところまだ微細種子の発芽には成功していません…
まとめ
今回は、塊根植物の実生を始めるにあたって必要なもの、あると便利なものについてお話ししました。
最初は何かと物入りなように感じましたが、苗が元気に育っていくためにできる限りのことをしたいと思うようになりました。
道具選びで失敗しないためにも、ぜひこの記事を参考にしていただけたら嬉しいです!
今回の記事は以上になります。わからないことなどありましたら、お気軽にお問い合わせフォームやもちぬんのTwitterにお気軽にご連絡ください。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました!