こんにちは!もちぬんです。ブログを読んでくれてありがとうございます!
令和4年4月1日から成人年齢が引き下げられ、18歳で成人になりますね。
お酒やタバコは20歳からですが、様々な契約を18歳から行うことができるようになります。
お金を借りることも立派な契約の一つ。この記事では、ローンがどのようなものかをやさしく解説します。
私の銀行員時代の経験をもとに「ローンを申し込む時に最低限把握しておいた方が良いこと」についてもお話しします。
- ローンの基本的な仕組み
- ローンを利用する時の注意点
- 初めてローンを申し込む前に最低限やっておきたいこと
- 初めてローンを申し込むのでちょっと不安
- 子どもにお金のことを聞かれた時、どう答えたらいいのかイマイチわからない
- 成人になる前にお金を借りる方法について知識をつけたい
本編の前にちょっと注意事項についてお話しさせてください!
ローンの基本
ローンとは、簡単に言えば金融機関からお金を借りること、つまり借金です。
「借金」と言う言葉にはなんとなく暗いイメージがある気がしますが、金融機関では「ローン」や「貸付」などと呼んでいます。
ローンにも種類がいくつかあります。大きく分けて、個人のお客さん向けのもの、会社などの法人のお客さん向けのもの。
個人のお客さん向けのものだと、カーローンや住宅ローンといったイメージしやすいものがありますね。
いきなりですが質問です。
あなたが、いきなり知らない人に「10万円お金を貸してください!」と言われたとします。
仮に10万円貸せる余裕があったとして、貸してあげますか…?
あり得ない状況ですが、どこの誰ともわからない人に、必ず返してくれる保証もないのにお金を貸すなんて怖くてできませんよね。
ですが、金融機関は初対面のお客さんでもお金を貸してあげています。もちろんそういう商売だからですが、なぜお客さんを信用してお金を貸すことができるのでしょうか。
理由は2つあります。
理由1 お金を返せる人にしかお金を貸さない
まず、ローンの申し込みをするには氏名や住所の他に勤務先や収入、他に借入があるかなどを自己申告で記入します。
収入に対して、希望する借入額が大きすぎないか、職業や収入は安定していて、問題なく返済することができそうかという点を重視します。これを返済能力といいます。
金融機関はこのような情報をもとにして「この人にお金を貸して大丈夫かな?」と調査を行います。
「そのお客さんが過去に借りたお金を約束通り返さなかったことがあるか」等の情報についての調査です。このような情報を信用情報といいます。
このような一連の調査を「審査」といって、そのお客さんを信用してお金を貸すことができると判断され、審査を通過できないと、お金を貸してもらうことはできないのです。
理由2 金融機関側には「金利」というリターンがある
金利というのは、お金を貸してくれた金融機関に対して支払うお礼のようなもので、最終的に借りた額に金利分を上乗せした総額を返済します。
金融機関にとってはお客さんからの金利が利益の大部分を占めるので、ローンを組んで金利を払ってくれるお客さんにはぜひともお金を貸したいのです。
「金利が低いからおトク」とか、「金利◯%」のように金利の低さを売りにしている金融機関が多いので、金利は低い方がいいものかな?と思っている方も多いと思います。
その通り、金利は低い方が良いです。金利が低ければ低いほどトータルで支払う額が少なくなります。
毎月支払う金額に金利分も自動で計算されて含まれているので、「毎月返済額」として決められた金額を返済し続ければきちんと完済できる仕組みになっています。
ローンを利用する時の注意点
借りる金額と返済期間について
いくらでもお金を貸してもらえるのかというと、そうではありません。
ローンの種類によって、貸してくれる最大の金額と最長の返済期間が決まっています。
借りたお金の使い道を決められている場合・使い道自由の場合もあります。
毎月無理なく支払える金額を金利分を含めて考えて、いくら・どのくらいの期間借りるのかを考えましょう。
引落し日の残高不足に要注意
これは特に重要なことです。
ローンの返済は口座からの自動引落しになります。申し込むときにその金融機関の口座を設定します。
返済日=口座から引落しされる日の前の日までに口座に十分にお金が残っているかを確認しておきましょう。
万が一口座残高が引落し額よりも1円でも足りないと、引落し自体がされずに、「返済を延滞した」とされることがあります。
延滞するということは「信用情報」に影響します。
信用情報は金融機関がそれぞれ確認することができるので、「A銀行で延滞してしまってローンを組めなくなったからB銀行で組もう」と思っても、B銀行はおろか他の金融機関のどこからも断られるということになりかねません。
金融機関側では、返済日にお客さんの口座から引き落としができているかを確認しているので、親切なところは電話で「残高不足ですよ」と教えてくれるところもあります。
ですが、きちんと自分で返済日までに口座のお金を管理することは、大人として責任を持って行わなければならないことです。
初めてローンを申し込む前に最低限やっておきたいこと
お金を借りる前に、自分のお金の使い道、お金の流れを管理しておくことが大切です。
しっかりお金の管理ができていれば、無駄な支出を減らして、そもそもローンを組まなくても良くなる可能性もあるのです。
- 毎月の収入・支出のおよその額
- 今後の生活が大きく変化し、収支のバランスが変わる見込みがあるか
- 他の金融機関での借入・クレジットカードの分割払い・スマホ本体の分割払いの残りの金額
毎月の収支の額の把握
さて、先ほどの私の体験談からもお分かりのとおり、自分の生活にかかるお金についてある程度把握しておかないと、ローンの申込書が書けません。
では、大まかに以下のことについて確認してみましょう。
- 毎月の収入・支出はどのくらいで、収支を差引した余剰資金はいくらか
- 余剰資金のうち返済にあてられるのは毎月どのくらいか
- 返済期間、金利を踏まえたうえでいくら借りたいのか
ローンを組むというのは、毎月の支出に「ローン返済額」を追加するということになります。
自分にどのくらいの収入があって、どのくらいの支出があるのか(日々の生活にお金を支払っているのか)を把握していないと、月々いくらまでなら支出を追加できるのか(返済に充てられるのか)検討もつきませんよね。
月の支出合計を計算したことがないという方は、支払い方法をひとつのキャッシュレス決済に統一してみるのも良いかもしれません。
アプリ等から確認できるので、支出が合計いくらになっているのかがひと目でわかります。
収支のバランスの変化の見込み
収支のバランスの変化の見込みとは、仕事や学業の節目で一人暮らしを始めたり、地方に転勤になったりという大きな生活の変化によって、現在の収支のバランスが変わるような事態が起こるかどうかということです。
簡単に言えば、この先数年の生活環境の見通しはどのようなものかということです。
引越しを伴う転勤のあるお仕事の場合は、住む地域によって物価が全体的に上がることや、家賃が高くなるということも考えられますね。
万が一そのような事態になっても、毎月の返済が生活を圧迫しない程度の借入金額にしておくこと、返済期間中に生活の大きな変化が起こりうる場合は、月々の返済額を少なめにしておくことなどであらかじめ対策ができます。
他の金融機関での借入、クレジットカードの分割払い、スマホ本体の分割払い
意外と見落としがちなのが、クレジットカードの分割払いとスマホ本体料金の分割払いです。これらは他の金融機関での借入と同じ扱いのものです。
ローン申込み時に金額と借入先を自己申告します。
ちなみに、申込み時点で他の借入について自己申告しなかったとしても、金融機関側で信用情報を調査すればわかってしまいます。
返済比率を実際より少なく見せようとすることは残念ながらできません。
ローンを組む際、そのお客さんがどのくらいの金額まで借入可能かについては返済比率によって計算されます。
返済比率とは、年収に占める借入などの年間返済額の割合のことです。
返済比率は低いほど良いものです。他の借入や分割払いが残っていると、返済比率は高くなってしまいます。
そのため、金融機関の設ける基準を満たせず審査に通らない可能性があるのです。
また、若い方は収入が少ない場合が多く、大きい額を借りようとしても年収に対して借入額が大きすぎると判断され、審査で借入不可となるケースが想定されます。
これを悪用した悪い業者に注意しましょう。(前述した注意点についてご覧ください。)
まとめ
この記事では、ローンについての基本的な仕組みをお話ししました。
成人年齢の引き下げに伴って、お金のトラブルに巻き込まれる若い方が増えないよう、大人が正しい知識を伝えてあげたいですね。
この記事が皆様のお役に立てたら嬉しいです。
わからないことなどありましたら、お気軽にお問い合わせフォームやもちぬんのTwitterにお気軽にご連絡ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました!