こんにちは!もちぬん(@mochinunblog)です。
数あるサイトの中から見にきてくださり、ありがとうございます!
この記事は「賢い資産運用のきほん」シリーズの初回です。
このシリーズでは、基礎編①・②・③で資産運用の基礎知識を解説、実践編①・②で実際に資産運用をしていくのに必要なノウハウ等をお話をします。
初回の基礎編①では、なぜ資産運用が必要と言われているのか、資産運用をするにあたって必要な基礎知識についてお話しします。
- なぜ資産運用が必要なのか
- 資産運用の基本的な仕組み
- 資産運用の注意点
- 最近みんな投資信託とか株とか言ってるけど、なんだかよくわからないし難しそう…
- 流行っているからとりあえずやっているけど、実は資産運用の目標・目的がよくわかっていない
- 「投資」とか「資産運用」とか聞いただけで蕁麻疹出そう!資産運用なんて自分には縁がない!
- 収入が少なくて運用に回せるお金が多くない、資産運用は諦めている
なぜ資産運用が必要なのか
お金の価値は変化する
私たちは、商品やサービスなど、価値のあるものを得る対価として、お金を払っています。
当然のようですが、1万円札には1万円の価値があります。
しかし、「今1万円で買えるモノ」が、これからもずっと1万円で買えるかというと、そうではないのです。
例えば缶コーヒーやジュース、あなたがよく買うものを思い浮かべてみてください。
数年前より値段が高くなった気がしませんか?
お菓子や食品も、値段が上がったり、値段はそのままでも中身が減っている実質値上げ(ステルス値上げともいわれています)が行われているもの、けっこうありますよね。
つまり、同じものを買うために、前よりも多くお金を払わなければならなくなったということです。
モノに対するお金の価値が下がったとも言えますね。
身近なものの値上げのニュースでは、うまい棒が話題になりました。
昔は10円玉1枚で買えたうまい棒が、4月からは12円払わないと買えなくなりますね。
このように、モノの価値に対する値段(物価)が上がることをインフレーション(インフレ)といいます。
インフレが進むとどうなるの?
さて、お金やモノの価値が変わっていくと、私たちのお金・資産にどのような影響があるのでしょうか。
Aさんは、子どもが社会人として自立する10年後に、100万円の世界一周ツアーに行こうと思っています。
そのために現金で100万円用意して、忙しい日々の合間に眺めては楽しみな気持ちを募らせていました。
10年後、子どもは無事社会人として自立し、Aさんは旅行に出かける自由な時間ができました。
手元には用意していた100万円の束があります。
しかし、10年の間でインフレが進み、モノやサービスの値段が上がってしまいました。
今のツアーの値段は120万円になっています。
手元にあるのは100万円。これでは20万円足りず、ツアーに申し込みできません。
この場合、取り崩さずに持っていた「100万円というお金」でも、10年の間に「資産」としての価値が目減りしてしまったことになります。
(物価の上昇率はおよそ2%として計算しています。)
では、多くの人が利用している銀行口座への預金では資産を守れないのでしょうか。
現在の普通預金の金利はおよそ0.001%です。この場合、100万円を10年間預け入れると、100円の利子が付きます。
日本は長いこと物価が低い状況が続いてきましたが、近年は2%の物価上昇を目指しています。
利率0.001%の普通預金に預け入れていても、物価の上昇率のほうが預金金利を上回り、結果として資産価値が目減りすることになってしまうのです。
そのため、現金・預金といった従来の資産の保有方法では、物価の上昇による資産の目減りの影響に備えられないことから、「資産運用=資産を守りながら増やすこと」が必要と言われているのです。
資産の価値を減らさないためには?
インフレの状況でも価値が減りにくい、「インフレに強い資産」があります。
簡単に言えば、これらのものにお金を置き換えておけば、現金のまま持っているよりも資産の価値が減るリスクを回避できるということになります。
- 株式
- 不動産
- 貴金属(金・プラチナ等)
どれもまとまったお金がないと買えないようなイメージがあるのではないでしょうか。
今手元にまとまったお金があり、当面使う予定がないという方は、これらのものに資産を置き換えるのも良いでしょう。
しかし、若い世代や新社会人の方でまとまったお金を持っている方はあまり多くないでしょうし、まとまったお金を運用に回すにはまず数年かけて貯金しなければならないという方がほとんどだと思います。
しかし、少額からでもこれらの資産を買って運用することができる仕組みがあります。
それが投資信託です。
投資信託というワードは一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
投資信託とは、株式や債権、不動産、貴金属等…世の中の価値のあるものに投資するために、専門家たちが組み合わせて作った、言わば「おまかせ資産詰め合わせパック」です。
数千円からでもこのような資産を購入できる仕組みがあるため、世代を問わず人気になっているのです。
投資信託についての具体的な説明は基礎編③でお話しします。
ここでは、「投資信託ってこんなものなんだなぁ」くらいに思っていただけたら大丈夫です。
実践編では、私が実際に運用している投資信託、今オススメの投資信託もご紹介します!
資産運用の基本的な仕組み
資産運用の種類
資産運用は、元本保証の有無によって大きく2つに分類することができます。
- 元本保証あり…普通預金、定期預金、債権等
- 元本保証なし…株式、投資信託、外貨、仮想通貨等
元本保証とは、運用した結果、購入した価格を下回らない保証があるということです。しかし、元本保証の資産は総じて利率が低く、物価の上昇に負けてしまいます。
元本保証のない資産は、元本保証ありの資産と比べて種類が豊富です。
なぜ元本の保証がないかというと、これらの資産の価格は変動するものであり、購入した時よりも売却した時の方が価格が下がっていれば、その分だけ損をしてしまうことがあるからです。
このように、資産の価格が変動することを値動きと言います。
元本保証のない資産は、値動きによって元本を下回るリスクがある代わりに、元本保証の資産よりも得られる利益が大きくなり得るという特徴があります。
元本保証がない=リスクがあるということ
先ほど「元本を下回るリスクがある」とお話ししましたが、金融商品にはいくつかリスクがあります。
- 信用リスク
- 価格変動リスク
- 金利変動リスク
- 為替変動リスク
- カントリーリスク
これらのリスクが高いほど得られる運用益も大きくなる傾向があり、「ハイリスク・ハイリターン」という言葉で表現されます。
それぞれのリスクの詳しい説明は、基礎編②で詳しくお話しします。
ここでは、ある程度リスクを負わなければお金は増えないということを覚えておいていただければ大丈夫です。
資産運用と投資の違い
値動きする資産を買うなら、資産運用と投資は同じことなんじゃないの?と思われるかもしれません。
似たような言葉ですが、この2つには違いがあります。
投資
投資は、多くの利益を得ることを目的にしていて、比較的短期間で売買します。
投資先は企業や国など様々ですが、投資を行うことで投資家が利益を得るということだけでなく、企業や国の経済活動を活発にすることができるという面もあります。
資産運用
資産運用は、自分の資産を長期的に守りながら増やしていくことを目的にしているので、値動きが比較的安定した資産を長い期間かけて運用します。
最近は資産運用として投資信託を購入することがメジャーになっており、「資産運用とは投資をすること」と思っている方も多いかもしれません。
「資産運用=株式や投資信託の売買」ではなく、普通預金や定期預金、積立定期預金等も資産運用の手法です。
リスクを多少とってでも資産を増やしたい方もいれば、元本を絶対に減らしたくないという方もいます。
ご自身の資産についての考え方によって、運用方法を自由に決めていきましょう。
資産運用の注意点
生活防衛資金の準備
資産運用をする目的は人によって様々だと思いますが、お金に困らない豊かな暮らしを目指しているという点は共通しているのではないでしょうか。
資産を増やすのに一生懸命になるあまり、月の収入のほとんどを投資に注ぎ込んで生活がカツカツになってしまうというのでは本末転倒ですね。
資産運用をするには、まず手元に現金として資金を持っておき、余裕が出た分で投資をすることが大切です。
手元に残しておくお金は「生活防衛資金」といって、突然の病気や怪我、失業などに備えるためのお金です。
生活防衛資金は、生活費の3ヶ月〜半年分の費用があると安心と言われており、普通預金などすぐに現金化できる状態で用意しておきます。
- 運用資産には即金性がない
投資信託等の元本保証のない資産は、換金(資産を現金に変えること)に数日ほど時間がかかります。
生活防衛資金としてすぐに使えるお金が手元にないと、急を要する出費に対応できなくなってしまいます。
- もしもの時に元本割れしていても換金しなければならない
元本保証のない資産は、当然ながら「元本割れ(資産の現在の価格が元本を下回ること)」が起こり得ます。
もし資産が元本割れしているタイミングに予想外の出費が重なってしまった時、手元にすぐ使えるお金がないと運用資金を換金しなければならず、結果として資産を減らしてしまうことになります。
とはいっても、新卒で手取りが多くないから投資を始めるまで何年も貯金しないといけないというのでは、運用できる期間が短くなってしまってもったいないですよね。
私は新卒で入った銀行員1年目の時から、生活防衛資金を準備しつつ資産運用をしていました。
手取りが20万円以下でも資産運用できた具体的な方法については実践編①で詳しくお話しします!
リスク許容度を確認しよう
リスク許容度とは、「どのくらい資産が値下がりしても受け入れられるか」というもので、大きな個人差があります。
ご自身の年齢や家族構成、年収、資産額などによってリスク許容度は変わってきます。
- 年齢:若いほどリスク許容度大
→資産を運用できる期間が長いため
- 家族構成:家族が少ないほどリスク許容度大
→生活にかかるお金が少ないため
- 年収:年収が高いほどリスク許容度大
→運用に回せるお金が多いため
- 資産額:資産が多いほどリスク許容度大
→運用に回せるお金が多く、仮に資産が目減りしても資産全体に占める損失の割合が少ない場合があるため
これらの属性でリスク許容度が大きい傾向に当てはまる方でも、「元本より減るかもしれないなんて絶対ムリ!」と思われる方や、「少しでもリスクがあるのは不安だ」という方は、元本保証ありの資産で運用するのが良いでしょう。
不確実な情報・ハイリスクな運用の誘惑に注意
誰でも、資産運用に失敗したくないと思うでしょうし、少しでもお得な方法ではやく資産を増やしたいと考えると思います。
ですが、資産運用には「堅実な方法」といわれる手法はあっても、「確実に成功する」という絶対性はありません。
確実に成功する方法があったら世の中みんなお金持ちだらけになってしまいますよね。
運用は自己責任、不確実な情報に注意しよう
「みんながやってる運用成功方法」とか「この資産を買えば絶対大丈夫!」のように試してみたくなるような情報がたくさん出回っています。
このような情報はとてもインパクトが大きく感じられ、試してみたくなってしまいますが、冷静に考えてみると「できすぎた話」であることが多いです。
あたかも確実な情報であるかのように見えるだけで、真偽のほどは定かではありませんし、その情報の出所が専門家の意見だとしても、あくまで一個人の意見です。
値動きのある資産は、値上がり・値下がりの予想はできても、それが必ずそうなるという保証はありません。
人の考えを鵜呑みにせずに、自分で必要な情報を取捨選択し、自己責任で運用するというマインドが大切です。
誘惑に負けないマインドを持つ
また、資産運用に少し慣れてくると「もっとはやく・たくさん利益を出したい」という気持ちが出てきます。
そこでハイリスクな投資に手を出してしてしまい、かえって資産を大きく減らしてしまうことも少なくありません。
このような誘惑に負けないマインドを持っておくことも、資産運用を順調に続けていくための大事なポイントです。
まとめ
本記事【資産運用のきほん 基礎編①】では、資産運用が必要と言われる理由と資産運用の仕組み、運用する際の注意点について概要をざっくりとお話ししました。
資産運用について興味を持っていただけましたでしょうか。
次の【賢い資産運用のきほん 基礎編②】では、リスクについての詳細とリスクを低減する方法についてお話しします。
最近よく聞くNISAや私が実際に運用している資産、目的別資産の運用方法等は実践編①・②で詳しくお話ししていきます。
今回の記事は以上になります。わからないことなどありましたら、お気軽にお問い合わせフォームやもちぬんのTwitterにお気軽にご連絡ください。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました!