こんにちは!もちぬん(@mochinunblog)です。
数あるサイトの中から見にきてくださり、ありがとうございます!
この記事は【賢い資産運用のきほん】シリーズの2つめの記事です。
このシリーズでは、基礎編①・②・③で資産運用の基礎知識を解説、実践編①・②で実際に資産運用をしていくのに必要なノウハウ等をお話をします。
今回の基礎編②では、資産運用におけるリスクの種類とリスクを低減させる方法についてお話しします。
- 資産運用のリスクの種類と特徴
- リスクを回避・低減する方法
- リスクがあることはわかるけど、どんな時にどんなことが起こるの?
- リスクを減らすにはどんな方法があるか知りたい
資産運用のリスクとは
資産運用や投資の世界では、「値動き」、つまり資産の価格が上下することは当然のことです。
ここでいうリスクとは、「値上がり・値下がりどちらも不確実で、予想はできても実際はどうなるかわからない」ということを意味します。
「ハイリスク・ハイリターン」「ローリスク・ローリターン」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
資産運用や投資においては、リスクが高いほどリターン(利益)が大きくなり、リスクが低ければリターンも少なくなるというのがセオリーとされています。
つまり、資産の値動きと様々なリスクによって、運用の結果がある状況では良い結果に、もしくは悪い結果にもなりうるということですが、リスクを正しく理解して、適切な方法をとることでリスクを回避・低減することができます。
では、具体的にどのようなリスクがあるのかみていきましょう。
資産運用や投資における各種リスクについて
信用リスク
株式や債権、それを含む投資信託におけるリスクです。
株式や債権の発行元が破綻してしまった場合や財政状況が悪化した場合に、元本の払い戻しや利子の支払いができなくなり、支出したお金が戻ってこない可能性があるということです。
価格変動リスク
主に株式とそれを含む投資信託におけるリスクです。
株式や投資信託は、様々な要因で価格が変動します。そのため、見込める収益(リターン)も大きいのですが、購入した時よりも売却する時の方が値下がりしている場合は、元本を下回る価格で売却することになり、資産を減らしてしまう可能性があるということです。
金利変動リスク
債権に大きな影響をもたらすリスクです。
金利は社会情勢や政策によって上下するものですが、「金利が高くなると債権の価格は下がり、金利が低くなると債権の価格は上がる」という相関関係があります。
つまり、債権の金利は最初から決まっているため、今保有している債権の金利よりも市場の金利が高くなった場合、低い金利の債権よりも金利の面で収益が大きく見込める他の資産にお金が流れることになります。
すると債権の価格は下がってしまい、当初の価格よりも資産が目減りする可能性があるということです。
為替変動リスク
外国株、外国債、それを含む投資信託におけるリスクです。
外国の通貨で取引をする金融商品のことを外貨建ての商品といいますが、外貨建ての商品を購入する際、「外国為替相場」に基づいた通貨の交換が行われます。
為替相場は日々変化するものですが、これは通貨の価値が高くなったり低くなったりするということで、よく耳にする「円高・円安」がその指標の一つです。
買った時よりも円高になると円での手取り額が減り、為替による損失「為替差損」が起こるというものです。
また、それとは逆に円安になると、為替による利益「為替差益」を得ることができるため、換金のタイミングが非常に重要になってきます。
カントリーリスク
外国株、外国債、それを含む投資信託におけるリスクです。
国の政治・経済・社会環境の変化により損失が発生するリスクのことで、途上国ほどリスクが高い傾向があります。
カントリーリスク情報は、国内外の格付会社や調査会社などが発表しているため、外国の資産を購入する際はこのような情報を確認しておきましょう。
リスクを回避するには?
せっかく資産運用をしているのに、様々な要因が重なって資産が減ってしまったなんてことは避けたいものです。
なるべく上記のようなリスクは負いたくないですが、全て回避していては何もできなくなってしまいますね。
そこで、資産運用におけるリスクを低くする確かな方法をご紹介します。
それは、「長期・分散・積立」です。
リスクを減らす方法:長期
資産運用は、短期間で資産を増やす投資ではないとお話ししました。
運用期間が長くなればなるほど、利益が出る確率が上昇すると言われています。
私が銀行員の時に経験した感覚ですが、資産運用で大きく資産を増やしたお客さんは、多少の値下がりに動じずに数十年単位で運用し続けた方ばかりでした。
資産運用を始めた頃は毎日の値動きが気になってしまいますが、数日単位の値動きで一喜一憂せずに、長期間での運用成果を目指していきましょう。
リスクを減らす方法:分散
資産運用をする方には全員に知っておいてほしい言葉があります。
「卵を1つのかごに盛るな」
1つのかごに卵を全て盛っていたら、もしもかごを落としてしまった時、卵は全部割れてしまいますね。
しかし、かごを何個かに分けて卵を盛っていたら、そのうちどれか1つを落としてしまっても残りの卵は無事です。
ここでいう卵とは資産のことで、かごとは運用する資産(金融商品)のことを指します。
1つのかご=金融商品に集中して投資すると、その金融商品が何らかの原因で暴落したり、価値が急になくなってしまった時、卵=資産全てに損失が発生することになるということです。
分散投資とは、資産の運用先を1つにするのではなく、様々な金融商品に分けましょうという考え方です。
運用中の資産のうち1つが値下がりしたとしても、他の資産が異なる値動きをするものであれば、保有する資産全体で損失をカバーでき、リスクを軽減できるということになります。
分散といえば投資信託と言えるほど、投資信託には分散投資のメリットがたくさんあります。
自分で購入する資産や銘柄を選定しなくて済むため、資産運用初心者向きの資産です。
投資信託の詳細については基礎編③でお話しします。
リスクを減らす方法:積立
定期的に決まった金額分の資産を積立形式で購入する方法は、効果的なリスク軽減方法として有名です。
これは「ドル・コスト平均法」といいます。決まった口数(資産の購入単位)を積立購入する方法と、決まった金額で買える分の口数を積立購入する方法があります。
毎月10,000円、A投資信託を積立購入するとしましょう。A投資信託は1口1,000円で購入できます。
購入するタイミングでA投資信託が1,000円だった場合、10,000円で買えるだけ購入するので、10口購入することができます。
しかし、次の月には1口800円に値下がりしてしまいました。
10,000円で買えるだけの口数を購入するので、この月は12.5口買うことができました。
つまり、値下がりした時にたくさん購入できた分、値上がりした時にはその分利益も多くなるというメリットがあるのです。
積立は、買い時・売り時の判断に悩むのが嫌だという方や資産運用初心者の方にピッタリな運用方法です。
私が銀行員時代に資産運用についてお話ししたお客さんのほとんどが「この方法ならできそう!」とおっしゃって運用をスタートしていました。
積立で資産を購入する方法として、つみたてNISAが人気になっています。
投資信託の積立購入とつみたてNISAは異なる運用方法です。これらの違いについては次回以降の記事で詳しく解説します。
まとめ
本記事【資産運用のきほん 基礎編②】では、資産運用におけるリスクの種類とその特徴、リスクを回避・低減する方法についてお話ししました。
リスクの特徴や対策方法を正しく理解すれば「なんとなく不安」な気持ちはなくなるのではないでしょうか。
次の【賢い資産運用のきほん 基礎編③】では、資産運用の具体的な種類と資産運用の始め方についてお話しします。
最近よく聞くNISAや私が実際に運用している資産、目的別資産の運用方法等は実践編①・②で詳しくお話ししていきます。
今回の記事は以上になります。わからないことなどありましたら、お気軽にお問い合わせフォームやもちぬんのTwitterにお気軽にご連絡ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!